会社沿革

マイクロニックのルーツは、1970年代初頭にまでさかのぼります。当時、消費者向けエレクトロニクスは量産の時代にあり、マイクロプロセッサがすでに市場で商品化され始めていました。ITや先進エレクトロニクスの時代が目前に迫っており、技術革新に情熱を注ぐ企業にとっては、まさに良い時代でした。

スマートの始まり

当時、Gerhard Westerbergは、ストックホルムにある王立工科大学(KTH)でマイクロリソグラフィの研究者グループを率いていました。このグループは、半導体産業向けにフォトマスク描画が可能な装置の開発を目指していました。やがて80年代になると、Micronic Laser Systemsの前身となる会社を設立、最初のレーザーによるマスク描画装置を開発しました。

時を同じくして、二人の発明家Lennart StridsbergとGunnar RodinがMYDATA ABを創業しました。計測・制御用のデスクトップコンピュータを構築しながら、手作業による回路基板製作のためのシステムを開発。高速移動する光線が部品の挿入位置をオペレータに示すという、独創的な技術革新となりました。

市場への進出と発展

両社の成功は、市場に順応しチャンスを活かせるかどうかにかかっていました。

1983年、パリで開催されたエレクトロニクス展を見学したMYDATAの技術者は、展示されていた電子機器のプリント基板を実装する装置の柔軟性のなさに驚きました。当時、誰もが大量生産および長期にわたるシリーズ化に目を向けてはいました。そんな中、MYDATAは、部品の入れ替えや機種の切り替えを迅速・簡単にすることで、試作基板をより早く実装することに焦点を当てた実装機を開発することを決定します。

1984 年、社名をMYDATA automation ABに変更。直後には後続機のTP9を投入。あらゆる種類の部品や全サイズのプリント基板を扱うことができる初の完全自動化したフレキシブルな実装機となりました。1989年には年間約80台のTP9マシンが出荷され、同時に米国での販売が始まり、グローバルな代理店や販売店のネットワークが構築されました。

1991年、レーザーマスク描画装置の会社が発展し、社名をMicronic Laser Systems ABへ変更。半導体市場の不振による戦略の見直しで、同社はブラウン管(CRT)テレビ用シャドーマスク向けマスク描画装置の製造を開始しました。すぐにその装置は業界標準となり、受注台数は、特にアジアにおいて1990年代半ばから大きく伸び、従業員数は1999年までに30名から150名になりました。

さらなる成長

ノートパソコンが登場すると、Micronic Laser Systemsは、フラットパネルディスプレイ向けのフォトマスク製造に新たなソリューションを提供しました。ディスプレイ用のレーザーフォトマスク描画装置が成功したことで、同社は再び半導体市場へ参入。半導体向けの新シリーズが発表され、続いて同社独自のSLM技術を採用した装置を開発しました。そして、レーザーマスク描画装置の用途は、さらに電子パッケージにまで広がりました。

2000年3月、Micronic Laser Systemsはストックホルム証券取引所に上場。2000年代の中ごろには、ディスプレイ用フォトマスク製造に使用されるレーザーマスク描画装置の受注が過去最高を記録。2007年には、最先端ディスプレイ用マスク描画装置が発表され、その年にはAppleが初代iPhoneを発売しました。スマートフォン、デジタルカメラ、タブレットなどのあらゆる電子機器がディスプレイを搭載するようになり、市場は爆発的に成長。ディスプレイ用のマスクは、すべて同社の装置を用いて製造されたのです。

MYDATAでは、急速な技術の進化が続いていました。高速マウントヘッドが開発され、実装機MYシリーズが発表されました。2001年までに従業員は200名を超え、1,200ヵ所のお客様の生産現場に、2,200台もの実装機が設置されました。その後、素早くテープ部品がセットできるフィーダシステム、デュアルマウントヘッドを装備した新たな実装機のシリーズが発表され、さらにはインテリジェント実装部品管理システムによって、MYDATAの製品群がより充実しました。また、基板へのはんだ塗布を高速で行う業界初のジェットプリンタを投入することで、新境地を開きました。

ビジョンとリーダーシップ

2009年、Micronic Laser Systems ABは、MYDATA automation ABを買収。翌年、同グループは社名をMicronic Mydata ABに変更しました。新たな強みを築き上げたことで、同社は2つの事業分野で市場をリードするようになります。

2013年には、より速く、より精度の高い新たな実装機シリーズが発表され、翌年には、従来機種の2倍の速さを誇る次世代ジェットプリンタが発表されました。

フォトマスク描画装置では、世界的なサポート組織が構築されました。そして、次世代のレーザーマスク描画装置が開発され、最先端ディスプレイを搭載した未来の電子機器の効率的生産が可能になりました。

2014年、本社とすべての子会社の名称をMycronicに変更。Mycronicは、お客様に常に一歩先を進んでいただくために、統一ブランドの下、共通の目標を目指して邁進します。

買収を通じて事業拡大

2016年、Mycronicはエレクトロニクス業界に重要な生産ソリューションをもたらしてくれる3社の買収を完了しました。これにより今後の成長と新たな技術の発展を確実なものとしました。
この買収により、既存の強力な製品群とともに、エレクトロニクス部品の自動保管ソリューション、実装用各種液剤のディスペンサー、車載カメラモジュールの組み立てシステムのご提供が可能となりました。
*買収各社

AEI(Automation Engineering Inc.) :車載カメラ組み立てシステム(6軸調整)
Shenzhen Axxon Automation Co.,Ltd:実装ラインでのディスペンサー、コーティング
Vi Technology:実装ラインでの検査システム(不具合個所のフィードバック) 
Mycronic acquires MRSI Systems, LLC in the USA