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ピンポン効果から完璧な検査へ

Escape Trackerにより検査プログラミング技術を向上

検査漏れのリスクを高めず誤検出を防止するために、3D検査モデルの調整作業を繰り返すことを、ピンポン効果と呼ぶことがあります。しかし、新しい自動プログラミングアシスタントにより、こうした作業に費やす時間をより有効に活用できるようになりました。実際の不良や誤検出が認証されるたびに、実際の生産データに基づいて検査ライブラリを継続的に更新・記憶していきます。その結果、検査プロセスは使用するたびに自動的に完璧に近づき、プログラマーの時間、労力、そして最も貴重な能力である集中力を節約できます。

30 4月 2026
10:11
NEWS
PCB ASSEMBLY

完璧な検査モデルを追求するあまり、プログラムの微調整にもどかしさを覚えることもあります。許容範囲を厳しくしすぎると誤検出が増えてしまい、緩めすぎると、新たな逸脱が発生します。変更や確認を行うたびに、こうした副作用がもたらされることもあり、プログラマーの時間や集中力を無駄にすることにもなりかねません。

Escape Trackerを使うことにより、プログラミング作業を煩雑にすることなく、検査モデルを徐々に改善していく方法が生まれました。Escape Trackerでは、プログラムの微調整中に、ソフトウェアがバックグラウンドチェックを効果的に実行し、確認用画像を自動的に収集すると、変更されたパラメータを認証済の検査データと照合します。検査ライブラリ全体の基準値は毎秒数百回のペースで更新され、当初の理想的な検査モデルが、以前に製造・検査された部品の実態に徐々に近づいていきます。

 

より包括的な品質チェック

Escape Trackerは、業界をリードするマイクロニックのLibrary Proが進化を遂げた最新モデルで、検査済のすべての製品の統合データベースを保存し最適化する、強力な検査ライブラリです。Escape Trackerの主な改善点は、中央ライブラリの性能の非回帰制御を継続的に実行できることです。これにより、ソフトウェアは過去の生産についての全体的な概要を把握でき、現在一般的である進行中の生産バッチのチェックのみならず、複数の製品にわたるプログラム設定のクロスチェックも可能になりました。

ステップ1: プログラム作成後、Escape Trackerは、各種部品の各検査モデルに対して行われた最新の調整が、既知の実際の不良を検出し続け、誤検出が発生しないかを確認します。以下の例では、生産中に1種類の実際の不良が検出されず、5種類の誤検出が発生する可能性を示しています。

ステップ2: Escape Trackerから受け取った情報に基づいて、プログラマーが関連部品の検査モデルに必要な修正を加えます。多くの場合、許容値を調整することになります。

ステップ3: 修正後、Escape Trackerは、既知の実際の不良と潜在的な誤検出について、新たに検査モデルの効率チェックを実行します。以下の例にある緑色のチェックマークは、その部品群で発生する可能性のあるすべての問題が修正されたことを示しています。

「ゴールデンボード」を超えて

特定の部品に対するプログラムを、すべての検査履歴データと照合できるこの機能には、3D検査の大きな進歩が表れています。以前は、いわゆる「ゴールデンボード」 (理想的な完成ボード) を使用して、システムの検査設定を確認することもありました。そこでの唯一の問題は、製品のばらつき、部品や基板のサプライヤー変更、物理的な限界がある現実世界では、当然ながら理想的な実装部品など存在しない、ということでした。

「シルバーボード」の短所

この問題を解決し、生産モデルの劣化をはじめとする変化に対応するため、多くの業界では、既知の不良のある基板「シルバーボード」を使用し、検査設定を定期的に再調整するようになりました なりました。しかし、こうした基板もダストの堆積、酸化、摩耗が進みがちで、使用するたびに精度が低下していきます。 以下は、新しいプログラムの効率を制御するため、システムに保存されEscape Trackerによって使用された実際の不良の例です。 

 

 

 → 「MYPro 150X AOI で Escape Tracker についてさらに詳しく知る」